脱毛といっても、最近ではいろんな脱毛法があってややこしいですよね。
その中で、効果も高いとされる医療脱毛ですが、脱毛サロンの光脱毛とどのような違いがあるのでしょうか?
脱毛方法を選ぶ際にポイントとなる
- メリット
- デメリット
- 効果
- 安全性
について掘り下げていきたいと思います。
そもそも医療脱毛とは?
医療脱毛とは、医療行為に当たるので医師免許を持つ者の管理下で、医療用のレーザーを使用して行う脱毛になります。
(※医師法により、医師免許のない者が行うことは禁止。)
お医者さんが必ずいる!
医師が在籍している病院・クリニックだけが許可されている脱毛です。
医療用であるため医療機関しか使用できず、安全性や効果は信頼できるものです。
脱毛に使うレーザーって?
このレーザーにもいくつか種類があり、医療機関により導入されている機器が違います。
(アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ロングパルスヤグレーザーなど)
永久脱毛は医療脱毛のこと!
いわゆる永久脱毛といわれるもの=医療脱毛ということになります。
脱毛サロン・エステなどで永久脱毛という言葉を見かけたことがありますが、これらは医療脱毛とは全くの別物で永久脱毛(長期的な脱毛)にはならないでしょう。
永久脱毛を謳っているサロンなどには、気を付けてくださいね。
医療用レーザーを医療機関以外で使用するのは、違法です!
※医療行為に当たりますが、病気・怪我などの治療ではないので保険外
医療脱毛はどういった仕組みか?サロン脱毛との違い
医療脱毛に使う医療用のレーザーは、メラニン色素に反応し熱を発する仕組みで毛根や毛包にある体毛を再生させる幹細胞を破壊することによって脱毛効果があるのです。
脱毛の種類 | 特徴 |
医療レーザー脱毛 | 波長が一定で、まっすぐ集中的に照射 |
光脱毛 | フラッシュライトという、ホワイトライト(紫外線・可視光線・近赤外線まで複数による違った波長を含んだ光)を断続的な波長にして広範囲に照射 |
医療機関以外では、医療用レーザーが使えませんがエステ・脱毛サロンで行われる光脱毛は違法ではりません。
医療脱毛と脱毛サロンなどの脱毛との違い
医療脱毛と脱毛サロン・エステなどの脱毛とは、どのような点が異なるのでしょうか?
脱毛サロンには医師がいないことから、医療脱毛はできません。
脱毛サロンなどで使われているのは、光脱毛(フラッシュ脱毛)といわれるものになります。
では、その違いについて見ていきましょう。
出力の違いによる脱毛効果の違い
脱毛サロンなどで行われる光脱毛(フラッシュ脱毛)は、医療脱毛に比べ出力が弱いです。
医療脱毛に使われるレーザーのように、毛を再生させる毛乳頭などを破壊するような強い出力の施術は禁止されています。
長期にわたり、ほぼ毛を生えないようにする「永久脱毛」は医療機関のみ!
永久脱毛という言葉が指す意味は、
脱毛終了から1ヶ月後の時点で毛の再生率が20%以下である場合となっています。
※米国電気脱毛協会の定義
医療クリニックの脱毛方法は、主に医療用レーザー脱毛が採用されています。医療用レーザー脱毛というのは、医師がいる医療機関でしか使えない機器を使って脱毛をする方法です。エステ・脱毛サロンで導入されている医師以外でも使える機器とは違って、それだけ出力が高いということが言えます。
そのため、医療レーザーでは永久脱毛が可能なのです!
サロン脱毛の場合も、永久脱毛とはいえませんが脱毛効果はあります。自己処理の頻度を、かなり減らせるのは事実です。
※脱毛完了後の状態がどの程度維持できるかは個人差が生まれます
医療機関などによる医療脱毛は永久脱毛、エステ・脱毛サロンの光脱毛は減毛と考えましょう。
施術時の痛みの違い
医療用レーザーと脱毛サロンのフラッシュでは、
痛みに大きな差
があります。
医療脱毛に使われるレーザーは出力が強く、その分効果と痛みも増すと考えましょう。
[surfing_su_box_ex title=”補足” box_color=”#fbfcb8″ title_color=”#0f0d0d”]※皮膚の薄いVIOライン・太腿などは特に痛みが強い[/surfing_su_box_ex]
とはいえ、痛みを感じる程度には個人差がありますよね。
医療脱毛でも、サロン脱毛でも痛みが強ければ無理に我慢せず、痛すぎると伝えましょう。
その場合、どちらであっても出力を調節してもらうことが可能です。
また、痛みに弱い人・いざ施術を開始してみたら痛みが強すぎて辛いといった人も当然いますので、医療脱毛の場合、麻酔を使ってもらうことも可能です。麻酔を使ってほしいと伝えるようにしてくださいね。
~麻酔の種類~
皮膚麻酔:麻酔クリームを塗る方法
笑気麻酔:笑気ガス(亜酸化窒素+酸素)を吸入する方法
※麻酔には、追加料金が掛かります
皮膚麻酔の場合、麻酔の効果がでるのに30分ほど掛かることから事前にお願いしておく必要があります。
医療脱毛に比べると、エステや脱毛サロンのフラッシュ脱毛はとても痛みが弱いです。ほぼ痛みを感じない人もいるほど!ですがやはり個人差があるので多少の痛みはあると考えましょう。
肌への負担
医療レーザーは、毛乳頭などを破壊できるほどの出力なので痛みと同様に肌への負担も大きくなります。それに対し、脱毛サロンなどのフラッシュ脱毛は穏やかな出力の照射となるので負担は少ないです。
施術に通う回数
医療脱毛に比べ、出力の弱い脱毛サロンのフラッシュ脱毛。当然その分、効果の現れ方が違うので施術回数も多く、長期間にわたります。
≪施術回数の目安≫
医療脱毛:5~6回
フラッシュ脱毛:12~18回
※個人差があるのであくまで目安です
施術頻度は、医療機関やサロンによって変わってきますが、ここでは平均値として二ヶ月に一度と考えるとします。その場合、医療脱毛は1年程度、脱毛サロンなどでは2年半~3年程度となり、脱毛にかかる期間が大きく違います。
選択するプランなどによって、脱毛完了までの期間も大幅に変動しますが医療脱毛の方がはるかに短いということは明らかです。
少なくともサロン脱毛は、医療脱毛の倍以上の施術回数が必要だと考えてください。
料金の違い 医療脱毛の方が高い
脱毛サロンは、近年価格競争が激しくさまざまなキャンペーンの実施が目立ちます。それゆえにかなりお安い値段設定のサロンも少なくありません。
その点、医療脱毛はそれほどないので価格の大幅な変動はありません。近年、少しずつですが価格を下げているクリニックなどがでてきましたが、まだまだほとんどのクリニックが高額な料金設定です。
サロン脱毛と比べると、5倍程度の料金となることもあります。
注意点として、料金の安い脱毛サロンの光脱毛ですが、当初の予定より施術の回数が増え、結果的に費用がかさむということも少なくありません。
施術回数の追加によって、トータルすると医療脱毛より高くなったということもあります。
安全性の違い
医療脱毛の場合、医師の管理下で施術されるので万が一の肌にトラブルが起きても、医師による処置が素早く受けられ、その場でお薬を処方してもらうこと可能です。
医師が関わっている事で、施術後のアフターケア体制にも安心感があります。
脱毛サロンなどでは、火傷などのトラブルがあるとやはり対応は医療機関より遅れます。
※医療機関と提携しているサロンもありますが併設しているわけでもないので、医師の管理下で行う医療脱毛より安全性の面で劣るのです
こういった理由からも、脱毛サロンでは出力の強い状態での施術禁止となっているのです。
光脱毛は永久脱毛でないので再生の可能性あり
エステ・脱毛サロンの光脱毛は、あくまで減毛になります。永久脱毛となる医療脱毛と違い、毛の再生力は残ります。
体毛は、肌を守るために生えているといわれますが、それゆえ繰り返しの自己処理など肌に負担を与えていると、肌を守ろうと毛が再生してしまうこともあるのです。脱毛後の肌への刺激は避ける必要がでてきます。
敏感肌・アトピーの方でも安心なのは医療脱毛
敏感肌、アトピー持ちの方でも安心なのが医療脱毛です。アトピー性皮膚炎の人がサロンで脱毛する場合には、医師による診断と許可が必要といわれることもあります。
医療機関・脱毛サロンともに、基本的に事前のカウンセリングやテスト照射がありますが医療機関の場合、このまま脱毛に入って問題はないか医師の診断後に施術開始することが可能!
より安心して施術に臨むことができます。
通いやすさの違い
脱毛サロンは、全国展開している有名サロンもあり、なおかつ駅近の通いやすい場所に立地していることが多いです。しかし、医療機関クリニックなどの場合、全国展開していることが非常に少なく首都圏以外ではなかなか通いやすいクリニックが見つからないというのが現実です。
医療脱毛・サロン脱毛それぞれのメリット・デメリット
医療脱毛のメリット
- 脱毛効果が高い(永久脱毛が可能)
- 医師の管理下による施術で安心
- 厚生労働省に許可されている医療機器で安心
- 1回の施術による効果が高く、施術回数が少なくて済む
- 1回に広範囲の施術が可能
- 衛生管理は万全
- 黒ずみ改善などの効果も期待できる
- 剛毛、毛量の多い人も効果が実感しやすい
- 敏感肌、アトピーでも安心
- 万が一の肌トラブルの際も迅速に処置してもらえる
医療脱毛のデメリット
- 痛みが強い(麻酔は可能)
- 保険適用外となり料金が高い
- レーザーの出力が強い為、肌への負担が大きい
- メラニン色素に反応する方法なので白髪や産毛には効果がでない
- シミなどがある場合火傷の危険性
- 通いやすい場所にないことが多い、診療終了時間が早い
- 紫外線に気を付けなければいけない
医療脱毛とサロン脱毛ならどっちがいいの?
医療機関による医療脱毛と、エステや脱毛サロンによる光脱毛のどちらを選べばいいのでかなやみますよね。
どちらにもメリット・デメリットがありますので優先順位を決めることが大切になります。
◇医療脱毛=脱毛効果の高さ・安全性・回数が少なくて済む・永久脱毛・勧誘が嫌いな場合
◇エステ/サロン脱毛=効果は弱いが価格が安い・サービスが充実・通いやすい・痛みが少ない
大きなポイントとして、「確実な脱毛効果」を取るか「価格の安さを優先」するかということになります。但し、費用面は注意が必要。回数制限があるサロンの場合、その回数で脱毛完了しなければ追加料金となり、医療脱毛より費用が高くなることもあります。安さを重視するならば、回数無制限のプランがあるサロンを選びましょう。
勧誘が苦手な人も医療機関がおすすめです。サロンの場合、他のコースへ勧誘されることも多いです。
医療脱毛の場合、信頼できる医療機関を選ぶことは大事ですが経営破綻などの心配がなく安心して通えるかと思います。
そして、何度も通うのが面倒という人は、サロンの場合個人差はありますが数年かかることも少なくありません。医療脱毛にしておくのが無難でしょう。
医療脱毛の無料カウンセリングで確認しておく事!
別途料金が発生する場合について
追加して発生する料金について、いくらぐらいなのか確認しておきましょう。
事前のシェービングや麻酔を使用する場合の料金、キャンセル料は掛かるのかなど、いろいろ気になる点があるかと思います。
基本の料金も変動する場合があるので、事前カウンセリングで再度確認が必要。
脱毛したい箇所を申し出て、その脱毛に掛かる金額を聞きましょう。
≪キャンセルの場合≫
予約時間に遅れてしまう場合、やむ負えない事情などにより行けなくなった場合にどういった対応になるのか、キャンセル料についての確認をお忘れなく!
≪脱毛を中断する場合≫
個々の理由により、脱毛を中断したい場合もありますね。その場合、どのような対処となるのか確認しておきましょう。特に、契約段階で全額払うシステムのクリニックの場合この点は非常に重要です。
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある場合について
皮膚疾患がある場合、必ず事前に相談しましょう。
※断られることもあります
妊娠中・授乳中・途中で妊娠した場合について
≪妊娠中≫
妊娠中の医療脱毛は、禁止している医療機関がほとんどです。
レーザーが内部に届くわけではないので、医療レーザーが退治に悪影響はありません。
~妊娠中の利用脱毛を禁止する理由~
ホルモンバランスの影響で効果がでにくい
万が一、肌トラブルが起きた際に妊娠中だと使える薬が少ない
陣痛誘発の恐れあり(施術による痛みで子宮を伸縮させてしまう)
≪授乳中≫
授乳中も医療脱毛を禁止している医療機関がほとんどです。
理由は、上記の内容と似ています。
ホルモンバランスの影響で効果がでにくい・肌トラブルが起きた際に使える薬が少ないといった理由です。
母乳育児でなく、ミルクの場合も、産後は刺激に敏感で体調変化も激しいのでどちらの場合も授乳期が終わってからにしましょう。
≪脱毛完了前に妊娠が発覚した場合≫
脱毛期間中に、妊娠してしまうこともあるかと思います。
ですが、悪影響があるわけではないので妊娠初期に施術を受けてしまっていても心配することはありません。
ですが、妊娠したからには脱毛を一旦休止してください。妊娠中も施術可能な医療機関はありますが、やめておきましょう。
妊娠した旨を伝え、今後のことを確認しておきましょう。特に、有効期限のある契約の場合は妊娠・授乳中の休止期間の扱いがどうなるのか確認してください。
医療脱毛まとめ
医療脱毛について、まとめてみましたがいかがでしたか?
医療脱毛・光脱毛のそれぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身が何を重視するかによってどちらを選択するか決めましょう。
部位によって、併用というのも賢いといえますね 。
そして、永久脱毛を望むなら医療脱毛しか選択肢はありません。